10月4日(日)に、広尾のスーパー、National AZABU で、
奈良県酒造組合による奈良の日本酒の聞き酒と講習があった。

奈良のお酒にはあまり馴染みがなかったけど、どうもいわゆる「清酒」の発祥が奈良なのだそうだ。どういうことかと言うと、古くからお酒は米から作られていたけれども、平城京の時代でもまだそれはいわゆる「どぶろく」という白く濁った状態のものだった。その後室町時代になって、奈良の寺社で透明の澄んだお酒を作る製造技術が確立され、現在の日本清酒の原型になったと言われているそうだ。
普通酒以外の清酒の分類についてや、日本酒の製造過程などを教わり、いよいよ聞き酒へ。
本醸造酒、吟醸、大吟醸、純米酒、純米吟醸、純米大吟醸の6種の飲み比べをする。うむ、なるほど、さっき教わった違いがわかった気がする。「純米」と付く清酒は原料が米、米麹、水のみ。本醸造酒、吟醸、大吟醸には醸造アルコールが加わる。しかしこれは悪い意味での添加物ではなく、本来の香りを良い状態で封じ込める役割なのだそうだ。なので、「純米」系より、口当たりが軽やかで風味が柔らかい「気がした」。飲み比べてそんな気がしただけなので、それ以上突っ込まないで下さいw
広尾の土地柄、講習には外国人夫妻も参加していて、奈良の英文観光情報誌
『Nara Explorer』
の方がしっかり通訳されていた。
驚いたのは、市場に出回る80%の日本酒が、上記以外の普通酒というやつらしい。米、米麹、醸造アルコールの他に、糖類などの副原料を加えたもの。これはやはり廉価で風味も劣り、清酒本来の飲み口とは違ってしまうらしい。居酒屋等で単に「日本酒」「熱燗」とあるものはほぼこれに間違いない。なんとなく舌触りがベタつくのはその副原料のせいか。
さてスーパー1Fの外では奈良の日本酒の聞き酒コーナーが。なんと27種類の蔵元の酒がずらり。同じ瓶に、番号がふられて並んでいる。後ろには販売用のものが。まずはラベルなどの先入観なく好きな味を見つけてもらい、気に入った酒を買っていただきたいと。それにしても27種もあるもんだから、たいていは好みの味を伝えてその傾向のものをいくつか試している風だった。しかしぼくらは1から番号順にちびちびと試飲。味をしっかりメモしながら、27種全部味見した。その中で特に気に入った2,3本の中の1本を購入。稲田酒造 純米吟醸「楽寿」というやつです。右下写真の左から5番目、紫の封紙のかかったもの。今回で奈良のお酒に親しみが湧いたことは間違いない。
それにしても飲み過ぎた〜
posted by yassy at 12:08
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